北米におけるトマティス・スクール・プログラム トマティス学術論文
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北米におけるトマティス・スクール・プログラム
付録書 B

 ティモシー博士
 トマティス・メソッドの概観 からの抜粋

 1989年、トマティス・メソッドについて


マティス・メソッドに関する研究

トマティス・メソッドの評価は推進者の指導の下、10年以上も前から数多くの重要な資料収集と研究プ ロジェクトにより北米で実施されています。トマティス博士も方法の効果性を研究するこのプロジェクトには支援を与えています。
マックギル大学の教育学部、教育心理学、カウンセリング部長のハワード・ス タット博士はトマティス・メソッドに関する独自の見解と研究評価を行いました。その結論は“実験によ る証明の量は増大し、その結果は素晴らしいものである”としています。
トマティス・メソッドから得られる実質的効果の証明はオッタワ大学のロバート・T・ロイ博士、ジョ ン・ネイスミスーロイ博士、ジェフリーR・ドナー博士の提出した博士論文から明らかになっています。 失語症の5人の生徒たちも大々的な、また長期的な調査の対象となりました。挨査は生徒たちの先天的保 有能力、学習上の能力、認識能力、言語活動、社会的適応性の評価を行って彼らのトマティス・メソッド ヘの反応を見るものでした。  
当時、トマティス・メソッドはやっとトロントでも利用可能となっており、両親、教師、臨床家による結果は注意力、集中力、自己表現、信頼、態度、涜書における改善を含むものでした。これらの結果はこのプログラムの間に勧察された改善はプログラムが終了した後でも依然として維持されていることを示す追跡アンケートへの400人を越える両親や若者たちの回答によって補足されました。
改善された変化を示 す追加的証拠は著者がセンターで行ったトマティス・メソッドを受講する前と後で実施した50人の生徒た ちに実施した広範囲な、また規格化された心理教育学的テストによる研究でも明らかとなっています。
顕著な改善が生徒たちの一般的挙動(自信、幸福感)や問題解決能力の試験における結果で確認されています。                 
両親の回答や隠床家たちの発見の結果、この分野での先達研究家たちもより本格的な研究の実施へ興味 をもち、数々の提案を行うに到りました。ウインザ一大学心理学科の教授、パイロン・ラーク博士は9才 から14才までの30人の学習障薯児にトマティス・メソッドの効果の試験を目的とした研究を行いました。一般的挙動、問題解決能力、読書、手と日のコーディネーションに閑する鑑定を12か月以上にわたって覿 察した結果トマティス・メソッドの効果を確認しました。  
ノース・ショア大学病院の精神心理学科、バーバラ・ウイルソン博士やコーネル大学医学センターの教育担当部は就学以前の26人の高度言語障書児の進歩について第2回目の研究を実施しました。9か月を経過してトマティス・メソッドの指導を受けた生徒たちは両親や教師たちが勧察したように音感処理テストや 一般的コミュニケーヨン能力で相応する対照グループに比して極めて範著な改善を示しました。  

これらの研究の外に、トマティス・スクール・プログラムグループ、学校のメソッド適用グループの結 果の評価が行われました。

オンクリオ州の教育研究所の特殊教育科の教授、カーシュナー博士は、生徒たちに直接、また治療授業を行っている私立学校オークヴィール市のマックラチュラン予備学校でトマティ ス・スクール・プログラムを受けた8才から12才の16人の障書児の進歩の評価を行いました。

英国、イースト・サセックス、ブリックオール・ハウスの治療主任教師ピークー・モールド氏は医学的 教育プログラムに加えてトマティス・スクール・プログラムを受けた13人の高度失語症児童の効果の進歩 を観察しました。
途中の結果はトマティス・スクール・プログラムを受けた生徒たちの読みに関する試験 の結果は12か月間において対照グループの生徒たちに比して2倍以上改善されました。

他方、以前の研究に比較すると、ブリックウォールの実験における生徒たちは均質的なグループで、す べてが高度の失語症か、学習障薯児でありました 生徒たちはブリックオールの宿舎で生活しており、2 年間の評価期間中、自宅および社会的環境による好影響は少ないようでした。 学術的評価による成果の正確で完全な経験的評価を実施するには長期間の追跡試験が含まれなければな らないのは自明のことです。ロイとドナーの博士論文はこの簡域において貴重なものであり、ブリックウ オールの研究は現在もなお進行中です。 将来の研究は神経生理学の機能を対象とする必要があります。

トマティスの主張もオレイユ(電子耳) を利用することにより聴力刺激と相関関係にあることを示しています。       
急速に進歩する技術、精緻で信頼できる機器は内耳の焦点的機能のような現象、脳に対する高周波音の エネルギー発生効果、胎児の音響経験の内容についてますます正確な評価を可能にしています。  
トマティス博士が開発した方法は論争と批判の対象となりました。しかし、これは意外ではありません でした。
何故なら、彼の取り扱う問題の性質に関しては種々な見解が存在していたからです。過去30年間 以上、トマティス博士は一貫して耳の重要性とそのリスニング機能を強調してきました。
彼は学習障害間題の解決のために知覚運動組織のトレーニングに焦点を置いた北米の研究社会とは意見を異にしました。
しかしながら、最近では、口頭による意志伝達と学習問題に聴力の占める重要性が次第に認められつつあ り、研究分野でも変化が生じています。(例えば、バナタイン、1973、アイゼンバーグ、1976、ハミル&ラーセン、1974、キロス、1976、タラル、1976を参凧のこと)。
言語情報をより効果的に利用するに当た って右耳の圧倒的な重要性を強調する文献の数が増加しています。
前庭と姿勢のメカニスム、言語と学習 障書の間の関係の研究も増えています(アイレス、1978、キロス、1976、キロス&シュレーガー1975)。  
研究の進んでいる他の分野も引用することができます。
最近、出生後成長に及ぽす出生以前の生命につ いて研究が進んでいます(ヴェルニ、1981、参照、この分野における研究の回巌)。
トマティス博士は出生に先立つ出来事の重要性に関する考察において先駆者です(トマティス博士の“耳と言語”、1963参照 のこと)。生徒の発達の過程における社会感情、神経、あるいは学習要因の間の相互作用についてのトマ ティス博士の主張は言語と他の学習障薯の評価をするための有益な理論的枠組みとして広く受け入れられ つつあります。(ルーケ&フイスク、1981を参牌のこと)。 最後に、バッカーとその同僚(バッカー、 モーランド、ゴーキープーヘトキンズ、1981)が行った研究では聴力と視力の刺激を混合すると脳の電気 生理学的活動に効果が認められることを、またこれら変化が読むことの熟達性と関連していることを示唆 しています。現在、トマティス・メソッドの記録の結果、評価研究からこの方法が効果があり、またその将来性が確 固たるものであることが明らかになっています。学習上の、またコミュニケーション問題を持つ個人を助 けるために行われてきた活動は現在あまり行われていませんが極めて高い評価を受けています。
(表Aを 参照のこと)

結論  

トマティス・メソッドには数多くの潜在的な活用方法があります。
教育分野においては、教育の従来的 形態への補足手段として考えられ、生徒がよりよいリスナーとなり、この結果よりよい学習者となるため の生徒の教育プロセスを助けることができます。
コミュニケーションに重大な問題を持つ生徒にとっては トマティス・メソッドは“土台”を用意する手段として考えられ、その結果コミュニケーション問題が解 決され、生徒は言語と学習能力をより効果的に発展させることができます。  
同時にトマティス・メソッドは良き教育また良き両親となるための代替手段と考えてはなりません。
トレーニング段階において最良の効果をあげるために必要なときは何時でも両親や教師にカウンセリングが行われます。生徒のしっかりしたモティベーション、彼を支える環境の協力はトマティス・メソッドを含むあらゆる治療的または修復的努力においてなくてはならないものです。
トマティス・メソッドは仕事に閑し、勉学、また個人的な発展のためにリスニングとコミュニケーション能力を改善したいと願うあらゆる年齢の成人に対しても効果があります。リスニンタを改善すれば音楽をより深く鑑賞でき、また楽しむことができれば外国語の習得も容易になります。


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