トマティス関連記事:ヤマンタカの電子耳体験記
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記事 No.16

ヤマンタカの電子耳体験記


「理 想 的 な 耳」 と は 何 か ?

●"電子耳″という、これ以上ないくらい魅力的な言葉が目に止まったのは、高田馬場ビッグボックスでのことだった。トイレと本屋の境目にいろんな語学教室のパンフレットを置いてるコーナーがあって、用を定したついでに覗いてて見つけた。パラパラとめくってみたら、科学的な図版に混じって「スラブ系の人々が語学の天才」「英語は2000ヘルツ以上」「日本語の優先周波数帯」「あぶみ骨」といったフレーズが満載されていた。僕の目の色が変わった事に気づいた人は少ない。

●電子耳のコンセプトについて簡単に説明すると、こうなる。つまり、語学を習得するためにまず耳を変える、ということなのだ。各民族が使用する言語(イコール、普段聴いている言語)の音響的周波数帯域は当然各言語によって違う。よって、各民族の耳は各言語の周波数特性に慣らされて形成される。だから、違う言語を習得する時には聞き取れない音が発生する。これが外国語マスターを遅らせる要因となる。聴けない音は話せない、というわけだ。では、どうやって耳を変換するのか?

●変換のための装置が"電子耳″と呼ばれるエレクトロニック機器である(図1)。音声の入ったテープをこの装置に通し、目的別(何語を目指すか、等)にツマミを操作すると、エフェクトされた音が出てくる。それをヘッドフォンで聴くことで、耳を新たに形成していくのだ。一日二時間、途中休み期間をはさんで合計四五時間。

●『QJ』がテクノ特集を組むという。村上、これを記事にしないでどうする。というわけで早速、誰よりも面白い音の聴き方をするヤマンタカEY∃氏を誘って電子耳の学校へ行った。フランス人アルフレッド・トマティス博士(図2)の開発したこのスクールの日本支部は、東京タワーの近くにある。

 一〇月一〇日の夕方、皆既日食を見るためにインドヘ行く前日のヤマンタカ氏と青山ブックセンターの二階でおちあった。ヤマンタカ氏は昨夜まで富士山にいたらしい。トマティス・ジャパン本部のある六本木ロアビルの7Fは、日仏交流関孫のオフィス(文化やらスポーツやら〉が一杯並んでいるのだが、何故か異様に未来的なフロアーになっている。ダクトとか璧のペンキの赤とグレーの感じがかなりSF度高い。僕は知らなかったが、ロアビルってイケイケディスコ系のパブリックイメージが強いらしく「ロアビルの上にこんな空間が!?」と編集部赤田、北尾は早くも興奮を隠しきれないご様子。

 トマティスのオフィスのドアを開けると、声のよく通るおじさん・村瀬氏と優しげなお姉さん・森田さんが出迎えてくれた。フランス発の鉄球を使うニュー・スポーツ、ベタンクのパンフレットを見つけ、またもや狂喜する一同。ヤマンタカ氏は「ヒップホップゃ!」と鋭い賞賛を送っていた。読者には何のことか全くわからないと思うが、ペタンクの詳細はひとまず別の機会に譲るとして、間題の"電子耳"である。まず、レクチャーしてもらうことにした。

森田「人間の耳は、障害を持っていなければ、生まれたての時はすべての音をクリアーに可聴範囲として聴ける耳で生まれて来るはずなんですけれども、山に囲まれた所に育った人と、平原みたいな所で育った人では、音響インピーダンスといって、跳ね返ってくる音の種類が違います。その音によって、耳も特徴づけられてしまうんです。日本人は山とか地形によって一五〇〇ヘルツあたりが一番敏感な耳になっちゃっているんですね。イギリス人になると高周波音が敏感な耳になってますし、アメリカになると、イギリスと同じ英語なんですけれども鼻音化してしまって一〇〇〇とか三〇〇〇ヘルツが敏感になってしまうんです。ロシア人とか、スラブ系の人は一〇〇から八〇〇〇迄ほとんど隈なく使ってますから、外国語をすぐ覚えちゃうんです」

 電子耳の用途は、何も語学習得だけに限らない。音楽にも心理にも使える。オーディオ・ヴォーカル・トレーニングというコースがある。簡単に言えば姿勢と呼吸と発声と耳の位置をトレーニングするわけだ。

 

声がエネルギー

森田「高周波音というのは脳にとてもエネルギーを与える音なんです。電子耳で高周波音をたくさん聴いていただいてエネルギーを与える、ということをやっているんですが、トレーニングが柊わった後は、ご自分でエネルギーを与えるという風にしなければいけません。それを効率よくやるにはご自分の声を良くするってことなんですね。倍音を含んだ声です。要するに、キンキン声という意味ではなくて高周波音を含んだ声に。それには正しい姿勢が必要になってくるんです。体そのものをバイオリンのように共鳴箱になるようにして。ですのでトマティス博士は、常に発声することによって脳にエネルギーを送っているので、話せば話すほど元気になるとおっしゃっています」


EY∃「それ気持ち良さそうですね、出来たら。俺も習得したいっすねえ」
森田「博士がおっしゃるには、自分の中にブロックしているものがあると体はどうしても前に前にくるまってしまうので、まずは体を開いて体の中に音を入れるのが大事ですよ、と」
EY∃「結構掩とか猫背なんすよね…それやることで、楽器が上手くなったりっていうのは?」
村瀬「上手くなるっていうんじゃなくて、出す音色が変わってくるんです。楽器だって弾きながら自分の耳で聴いてる訳ですよね。この位だとこうだ、とか。その範囲がずっと変わっちゃう訳ですよ」
森田「例えば自分の楽器の音を半音ずれていつも聴いてて、でも自分は正しいという風に。いろんな耳の状態があるんですけれど、例えば歌に関しても自分で外れてるのはわかるんだけれども上手く歌えない人もいれば、外れてることすらも分からない耳を持っている人とか…‥」
EY∃「あ、俺それですわ(笑)。外れてることすらわからない…」
森田「やっばり騒音の中で暮らしてる人は、それが自分に打撃を与えないように耳を閉ざした状態にしてしまう。それをやっているうちに持っている力を発揮できなくなっちゃったりとこか。ウォークマンとかは、やっばり良くない。細胞を壊してしまう可能性があるんですよね。一回細胞が壊れてしまうと、また復活することはできないので」
EY∃「出来ないんですか!じゃあ俺、もう壊れてるかもしれない」

 電子耳を体験する前に、耳の聴力テストをする。僕たちは別室へ移動した。ドアを開けた我々の前に出現したのが、璧に飾られたある写真だった。


EYヨ「うわ! 歓喜の表靖やで、これ・・・・・・」


 トマティス・ペイピーの写真は、〇七二ページ、タイトル左にすかさず掲載している。みなさんじっくりとご鑑賞下さい。さて、聴力テストの目的は、ヘッドホンの奥から出てくるピー音の聞こえ方を珍断し、その結果によってトレーニングのプログラムを組むというものなのだが、ただ聴力の数値が出るだけではない。


森田「一〇〇%断言は出来ませんけど、何ヘルツの音に敏感か、そうでないか、で体のどこが悪いか、とか大体分かるんですよ」
村瀬「テスト結果の内容判断が非常に難しい場合にはパリにFAXして見てもらったりもしますけどね。一番いいのは人間採用する時に聴力テストやって、事前にその…〈笑)」


 これはまあ冗談だとしても、耳が物語を語るというのほ、本当かもしれない。


森田「耳は、大人と同じシステムが大体胎児の四ケ月半目で出来上がるそうなんです。他がボヤポヤで何も出来ていない状態でも、もう耳はかなり出来上がっているので、その耳でお母さんの声をずっと聞いてるんですよね」
村瀬「子供は全部聞いてるらしいんですね。親の会話まで。例えば「この子供は産みたくなかった」とか、そういう話を聞いてた子供は、そのまま打撃を受けちゃう」

聴覚が残る 


EY∃「そうなんや……」
村瀬「例えば、フランス人の一三歳の自閉症の女の子がいたんですが、ある時偶然英語を聴いたら、パァツと目が輝くようになったという話があるんです。どうしてか全然わかんないんですよ。家の中で全然英語話してませんしね、フランス人の家庭ですから。それがね、ずーっと辿っていきますと、その子がおなかの中にいた頃お母さんはアメリカ系の貿易会社にいてボスがアメリカ人で、ずーっと普段英語で話してたんです。人間っておなかの中にいる時はすべてに守られてて一番幸福な時ですから、そこに戻りたいって願望があるんですね。だから、その英語を聴いたときにおなかの中にいた時のことを思い出したんです。で、凄い和やかになった」
EY∃「母胎の中ってなんかもの凄いノイズっていうか、音がしてるんですよね。”サーッ”って、掃除機みたいな」
村瀬「人間が死ぬ時に最後まで残ってる感覚がやはり聴覚なんですね。もう目も見えなくって、痛くもない、何もない時に耳だけが最後に残るんですって」

聴力テストが終了した。試験室にはヤマンタカ氏本人と先生以外は入れないのだ。フォー・キープ・サイレンス。テスト前、自分の耳は絶対に悪いと信じていたヤマンタカ氏の聴力曲線は〇七〇ページのようになった。結論から言うと、氏の耳はそれほど悪くなかった。幼児教育の側面からトマティスに入った森田さんの診断ではむしろ、良い部類に入るそうだ。


森田「良いんです」
EY∃「あ、よかった‥すいません、これが僕のダメな周波数っていうわけですか?」(と、グラフの凹んでる部分を指す)
森田「弱いとこですね。一〇〇〇ヘルツ。ちょうど中周波数の中で、体で言うと、胃か、胃の後ろあたりの背骨が
ちょっと曲がってるかっていう感じですね。胃は悪くないですか?」
EY∃「いや、胃はねえ、あんまり悪くないんですけど、背骨はちょっと曲がってるかもしれないですね…」
森田「ただ、四〇〇〇ヘルツが左耳に関しては落ちてるんですけど、騒音の中で働いている方っていうのは四〇〇〇が落ちやすいんですよ」
EY∃「これ右は別に普通なの…、左はダメージ受けてますね。‥‥‥て言うか俺、左の機能がなんとなくおかしいんですよ。特に顔面に関してね、なんかこっち側がね、ひきつったりする時があるんですよ」


 グラフには斜線がかかるゾーンがある。ある程度はみんなかかるのだが、全部斜線の人もいる。


森田「全部斜線がかかっている場合はコミュニケーションを断っちゃってる状態です。脳幹に視床っていう部分があって、ここを通らないとあらゆる情報が脳に上がって行かないんです。またここは感情を司る所でもあるので、いやな思いをすると視床にもやがかかっちゃって、一〇の情報のうち三しか聴けなかったり」
EY∃「鼓膜ではちゃんと聴いてても脳に入れてない‥‥‥悩みがあると人の話聞けないとか、ああ。‥…僕、人の話全然聞いてないんですよ」

 たまたま取材当日トレーニングに来ていた三〇歳の女性は、英会話学校に行く前にまず耳を変えようと通い始めたが、そのうち「CDの音が聴けなくなった」と)話す。


森田「音は振動ですから、可聴範囲以上の高周波も聴いてれば悩の状態は良くなるんです。ハイパー・ソニック・エフェクトっていうんですけど、それがCDではカットされてるんですね。敏感な方は疲れるっていいますよね」
EY∃「ああ、分かる。全然疲れる…‥。じゃあ、CD化されたロックとかが一番疲れるんや‥‥‥」
森田「例えば冷蔵庫の″ブーン″て音とか、エアコンの"ウーン″て音をずっと聴いてると本当に体が疲れてきちゃう。 一〇〇〇ヘルツ以下の音を聴いてもエネルギーにはならないんですよ」
EY∃「でも、無音室が一番疲れるんじゃ」
森田「あ、そうです.逆に耳鳴りを誘発してしまったりとか」
EY∃「俺、結構冷蔵庫の音とか好きでよく聴いてるんですけど。あと、換気扇の音とか」
森田「そうなんですか(笑)。疲れないですか?」
EY∃「なんかね、いろんな音色に聴こえるんですよ、それが」
森田「想像力が豊かで(笑)」

鼓膜の破れる音


EY∃「関係ない質問なんですけど、鼓膜がね、破れた時ってどんな音がするんですか」
森田「え、それは私は分からないです(笑)」
EY∃「友達が彼女に耳かきで耳クソ取ってもらってて、なんか彼女テレビ見ながらやってたらしくて、「ボスッ」てやっちゃったらしいんですよ。で、生まれてこのかた一番でっかい音、聴いたことないようなパカでかい音がして、その後何も聴こえなくなって。気持ちよかったとか言ってたから(笑)」
森田「その方、その後どうされたんですか」
EY∃「ずっと片耳聞えなかったんすけど、何ヵ月かして、徐々に鼓膜が生えたきたっていうか。なんか、ちっちゃい音からだんだんフェードインしてって(笑)。でもあれ、いっペんやった方がいいって言われて、体験として」
森田「えっ! 鼓膜を破るのを?」
EY∃「まあ、かっこいいでしょう。メチャクチャでっかい音聴いた後、なんにも聴かないっていう。男らしいっていうか」

スリーピース・ヘッドホン

 ではいよいよ、電子耳を使ったトレーニングヘ移ろう。本来は継続的に受けるものなので、今回はお試しといったところ。この時使用するヘッドホンが、もうカッコ良過ぎ(図3)。ドイツの老舗メーカー製なのだが、ヘッドバンドの頭頂にあたる部分にもイヤホンがついているのだ。


森田「頭のてっべんから音が入る感じ。骨も音は聴いてるんですよ」


第三の耳とはこのことだったのか!?


EY∃「最高ですね、俺が求めてたものですよ、これ」
村瀬「これで高周波音なんて聴くとね、ほんと気持ち良いですよ」
EY∃「や、それ分かりますわ。それ、最高でしょう」
森田「今、難聴の子供が来てるんですけど、両耳のイヤホンの空気伝導をゼロにして、弄頭頂にしか音を流してないんです。もう何か月も通ってるんですけど、この間、音がするオモチャがあってそれを「聴いてごらん」ておばあちゃんが言ったら、そのオモチャを頭のてっペんに持ってったんですよ。ここ(頭頂)で振動で聴いてるという」
EY∃「凄いな、それ…‥‥。でも将来的にヘッドホンってここ付きのやつが出るような気がしますね。三力所の。頭にジェラルミンか何かでバシバシ貼って(笑)、帽子とかかぶってお洒落ですよ」


ヤマンタカ氏、トマティス・ヘッドホンを装着。森田さん、テープを電子耳にセット。


EY∃「(聴きながら)凄いですね、この音」
森田「「星の王子様」を英語で朗読しているテープです.八〇〇〇ヘルツ以下を全部カットしたものです。「星の王子様」をお母さんが読んでいるとしたらこういった感じです」
EY∃「気持ち良いです。…‥頭さすってもらってるような感じ」


 僕もヘッドホンをつけさせてもらったが、確かに気持ちいい。人間は髪の毛を引っ張るとストレスを解放出来るらしいし、"頭部への振動"は新たなキーワードなのか。


EY∃「何かの故障音に凄く似ていますね。ラジオでチューニングを合わせているところで音楽が鳴ってて、ジッジジッとか鳴るような。ピュツと出たり、引っ込んだり、そんな感じです.俺ラジオのザーッって音、つけっ放しにして寝るんですけどね」


 音素材には他に、モーツァルトやグレゴリオ聖歌などが使われている。


森田「モーツァルトの音楽はお酒の発酵とか、いろいろ使われています.音の構成が人間の神経に刺激として一番良い、と指摘されてます。トマティスさんは音声のちょっとした変化が音楽だ、と考えてます」


 各国の人が、モーツァルトをどういう耳(周波数帯)で聴いているのか、実際に音を出してもらった。


森田「(ツマミを操作する)はい。イギリス人です」
EY∃「イギリス人ってこんなキンキンした音で聴いてるんですね」
森田「これがスペイン人」
EY∃「スペイン人は落ち着きますねえ」
森田「日本人」
EY∃「…‥中間ぐらいですね‥‥日本人、面白くないですねえ〈笑)」

 というわけで、三時間以上にわたる取材は終わった。ところで、トマティスにはシンボルマークがある(〇六七ページ)。耳をデザインしたものだそうだ。


EY∃「俺最初、火に見えたんですよ。耳じゃなくて。何かトライバルな感じがしたんですよね」 

      
 僕は、外国のインディー・レーベルのロゴみたいだなと思った。実際、編集部・北尾氏によれば、"マッシブ・アタック"のレコジャケにソックリなのがあるらしい。あまりにカッコイイので「Tシャツにしちゃダメですか」と言ってみたが、ドクター・トマティスが怒るのでダメらしい。「何かグッズってないんですか?」とヤマンタカ氏が言うと、森田さんはいろんな色のボールペンを取材陣一人に一本分けてくれた。このボールペンは、「凄く書きやすいんだよ、これ」と編集長にも好評だ。後日、僕はひとりで聴力テストを受けに行った。‥結果は--


森田「まあ、一般的な耳です.ニュートラルな曲線ですね。……穏やかな性格だって周りの人に言われませんか?」


 とのことだった。あまり刺激的でない結末だ。最後に、ハードコアなスケジュールの合間を縫って取材に参加してくれた、ヤマンタカ氏自身の感想文を掲載しよう。

 

 オラあよお、耳捨てちまうべぇ思っとったけんよ、たまげたわさ、星をよお、つぐのは耳だろお、地球は耳にまかせてよお、進化論的に言ってよお、アッチャ行こ思とったけん。トマティスはよぉ、自分が何者であるかつうのはよ、耳みりゃ判る、こりゃたまげたわさ。トマティスメソドというよ、メソドのよ、なんかアレ、トレニングしてっとこのよ、写真みて又、たまげたんべよ。なんかよ、わけわかんねエレクトロのキカイからヘッドホン出てよ、そのヘッドホンが又、ドタマの真ん中にホーンがついとるやつでよなあ、なぁんか、第三の耳にきかしとんじゃあ、ゆかんじでだあ、ほんでジクソパズルやりながらよ、トレーニングっつっても、ジグソーやりながら第三の耳でな、エー音きーとんだわこれがなあ、こん音がも、オラが長年さがしつづけとった音でよお、あんだ、インドの街頭で、そこらのオパハンの胎ばん中入ってKISSのデトロイトロックCITYきーとるよおなよお、も、高いのも低いのも中間のもないよなよ、大事なもんだけに包まれとるエエ音でよ、チョコシンの菖しとんだあ。この電子耳つうょお、すんげマッシーンはよお、こらうからなあ、もったいなか、いきなりよお、母ちゃんのおなかん中入って音楽きけちまうからタイムマシーンだろこれよお、この究極のアンビエントリクライゼーション耳プロジェクトはライブやんねかんな、この電子耳は、しせいよくなっしよ、あったまるわ、宇宙語OKよ、宇宙人と話せる耳つぅか骨つぅか、マインドつぅか、体ん中の汁がなあ、自由自在よお、オメ。宇宙語ベラベラよお、いや、ピコピコかあ? 耳のキンニクきたえるジムつうわけでよお、トマティスのおっさんはよお、ポーンヘッドだろ、まるでベムだけんど、骨で聞け! つうわけだあ、プアーと泣いた、泣いたわオラァ、この言葉を三〇年待っとったよ、骨で歌え! つうのよお、オラもさ、骨のためだけに音楽やりたかけん、骨にわかる音はよ、この電子耳でバッチリだあ、じびいんこうかのイシヤさんがよ、ミミからセエシンセカイまでいってようマークもスケボーのメーカーみたいな耳のマークでよ、ジャーマンサイケのOHRレコードからスケボーやってっときの無重力状態までスバーときたわな、耳はアレ胎児の型しとるけん、二〇〇一年宇宙の旅のラストシーンにでてくるアレだろ胎児よお、全身のツボがあるけん耳は宇宙人だ思たけえのお、ゆいいつ体外に出てもうとる脳の一部のじゃゆうてベタンクやっとーセンセもゆうとったけえ、耳のテストしたらそいつのトラウマまでバッチリわかっちまわ、オーディオ・ボーカルトレーニングつうのが又、ホーミーでよ、耳トレで性格ようなるつうし、耳のかいぼー図みたらカタツムリいるけんコレグルグルでサイケデリク・アートだろお、雑音こそ善悪の基層つうてカッコイだろ、このすんげマッシーンつかってライブやりたいけん、このマッシーンほ何でも母胎音にしたり、色んな条件づけできる浄水器みたいなもんだけんの、オラあ、まいったわさ。音でやり直す、てえことわあよお、これかあ体は海だけん、この海をシャンティー(平穏)にすんのよお、アレだ、メーソー・ゼン・ランニンク色々あっけんど、電子耳はよお、このマッシーンは体の汁を左右水平によおしてくれっからよお、めまいも、のりものよいもポーイよお、トマティスはかせはJAHだべなあ、キャプテンビーフハートは「なぜきかないんだ? 音がそこにあるのに」つうだべえなあ、い−ままでの人生でよ、人はほっとんどなあんもきいとらんかったけん、第三の耳のキントレやってよお、耳をムシしたらバチあたっどお、何かをきく、ちゅうことがどんだけすんげえことか忘れたらなあ、オラあ、ピュア・イヤーちゅうのをさがしとったけんトマティスハカセにオラあ、泣いたろ、まっくらけん中でコンセントをスバーとさせたかんじでよお、とにかくよお、耳コントロールでよお、こらあよ、人間は起きながら一体どのくらいまでリラックスできるかちゅうよお、ちょうせんだろおトマティスのチルアウトチームはすげえわあ、こら、自分の中でランプがついて、お湯が沸くように、ホッとすんだ。


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