| 記事 No.10 |
1994年12月28日(水曜日)日経新聞 |
”人工の耳”で語学上達
「音を聞くのは何よりの薬なのです」と、フランスの医学博士、アルフレツド・トマティスさん(74)は語る。
同博士はユニークな外国語学習法で知られている。基本は「聞こえない音は発声できない」ということ。日本語と英語では使う音の周波数の範囲が違う。このため「日本人は英語の音がよく聞こえず、なかなか英語が上達しない」という。そこで博士は英語の周波数帯まで聞こえる特種な聴覚機械を開発した。「外国人と同じ耳を持つことが語学上達の近道なのです」。

外国語学習にとどまらず、聴覚や学習機能に障害のある人に対する治療効果も出ているという。「これは音の聞こえる聴囲が広がることで、患者が積極的に聞くようになり、社会とコミュニケーションしやすくなるから」と博士は説明する。
日本に現在、八ヵ所ある学習センターには心因性障害の改善を目的に通う人も増えているという。「(この施設を)早く二十力所くらいに増やしたい」というのがトマティス博士の願いだ。
次の記事 >>
|