| 記事 No.9 |
1994年2月25日(金曜日)読売新聞(夕刊) |
聴力鍛え語学力アップ
電子音を利用、仏で開発
電子音を利用した聴覚トレーニングで語学カアップを狙う新たな試みが注目されている。フランスの耳鼻咽喉(いんこう)科医のA・トマティス博士が開発した「トマティス・メソッド」=写真=で、昨年四月に日本に紹介された。
この試みは博士が難聴治療の経験の中でつかんだ「難聴者は耳から聞こえない周波数の音は発声できない。だから、聴力をよ<すれば発声も改善できる」という原理を応用したものだ。フランス料学アカデミーでも認められ、世界的なオペラ歌手が出なかった声を取り戻した例など、言語障害の改善に成果を上げている。
音は鼓膜、耳小骨、蝸牛(かぎゅう)神経などを通じて脳に伝達されるが、このトレーニングは人工的に作った低周波から高周波数の電子音を一定期間聞き続けることで、耳小骨の小さなじん帯を鍛えて、聴こえる音の幅を広げていく。特に、言語中枢のあることが知られる左脳に直結する右耳を重点に個々の能力に合わせながら聴力を伸ばす。
国内では、これまでに二百人以上が受講、評判は上々。その九割は語学力アップが目的で、英語の発声は高周波帯が多く、そこを中心に耳を再教育していく。
問い合わせはトマティス・ジャパン(03・3404・4391)へ
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