今ハリウッドでフランス人俳優が引っ張りだこと言う。ジェラール・ドパルデュー、ヴァンサン・ペレーズ、エマニュエル・ベアール、ソフィー・マルソー等など。そしてジュリエット・ビノシュは「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー助演女優賞を、しかも英語の台詞で受賞した。
日本人よりも訛が強いフランス人がアメリカで成功するには、流暢な英語を話すことが、必至である。バイリンガルでない限りそれは不可能に近い。しかしドパルデューは「グリーンカード」で、そしてビノシュは「イングリッシュ・ペイシェント」で、「フランス人の英語」の汚名を見事晴らした。
彼らの秘密兵器はトマティスメソッドである。女優のロミー・シュナイダーもフランス人かと見まがうほどの完璧に近いフランス語を話すが、彼女もアクセントを直すためにトマティスメソッドを受けている。
トマティスメソッドは、聴覚や発声を母国語の制約から解き放ち、新しい言語の聴覚を確立する。そして、その民族の体つきや動作に適合し、さらには現地人の考え方、感じ方を理解できるようになる。外国語が外の「ことば」でなく、内の「ことば」になるには民族的な適合がなされてのことではないだろうか。 |